10/1(土)
今日は試合がありました。
毎年恒例の試合。
色々な意味で、「悪い剣道」という思い出となりました。
まず、会社員(だけじゃないかもしれませんが)ならほぼ意識するかも
しれませんが、試合の前日は、9月30日、それも金曜日。年度の上期の
最終日であり、会社の所属する部で夜に懇親会が催されました。
遅くまで飲みました。帰宅して、素振りが終わったて、寝たのは午前3時は
過ぎてたかな。
というように、まず前日の過ごし方が悪かった。
ということは前もって想像できたので、事前に、試合当日は、自らの試合
時間(団体戦は午後からということで)に会場に行くことで、会社の先輩には
了承頂いてた。
私は腎臓病を持っている。発病に至る過程は、新聞奨学生時代のあの過酷な
生活が原因だったことは十分知っている。
だから、体を休めることにした。
が、結局、開場到着は間に合ったが、素振りを40本しただけで、面をかぶって
ウォームアップする時間もなく試合に臨んだという始末。
試合直前、そういう、準備が不足している場合、どんな剣道をするのか、どんな
結果が得られるのか、楽しんでいる自分がいた。
相手は、見た目形がしっかりしている方だったが、いざ試合となると、何というか、
「これは勝てる。」と思える形に乱れる方だった。
あらかじめ言うと、つまり、それが俺の弱い部分。それが俺のスキ。
で、まず、俺が面を先取。
その前からだが、相手が、竹刀を立ててフェイントをかけるようにして前に出て
くると、決まって俺は、後ろに下がる。
必ず下がる。
そして、相手に攻め込ませて、俺は受けるだけ。
結局、俺が決める面は、ワンパターン。相手が攻めてこない所で、面に飛ぶ。
相手がブンブン竹刀を振ってくる場合は、下がることしかできない。
「ポコン」が怖いから。
俺が、どんなに構えを崩さなくても、当てっこでも良しとする相手は、面に竹刀を
当てれば、体を俺の(真ん中にある)竹刀から外れるように、体を右か左に回転
させ、「どこか」へすり足で進んでいく、すると、面一本と審判される、
のが、怖い。
相手が、どんなにブンブン竹刀を振り回そうが、俺は、デンと構えて、下がらない
ことが大事、
なのに、それが出来ずに下がる。
それが、俺の剣道の大きな課題。
相手がブンブン来るなら、下がらず、スキを見て面に飛べばいい、
打って来たら、返してみればいい(のに、そんな技も無い)。
で、
もう一つ。
試合も終盤にかかった頃、下がってばかりでなく、自ら前に行こうと前に出た
瞬間があって、前に出た。
相手も、「実」だったと思う。
結果、相面になった。
そして、確実に、相手にとられた。
相面は負けないと思っていたが、負けた。
なぜ、取られた?何が悪かった?
相手はまっすぐな面だった(らしい)。
俺は?
最近、また手の内がしっくりこない。やはり、右手だ。
右手の小指、薬指で握りたいが、小手がそれを許さない。サイズが合わないのか。
いずれにしても、相面は負けた。
そして、すぐに試合終了。引き分けとなった。
チームは負けた。
ふがいない引き分けとなった。悔やんでいるというか、気持ちがモヤモヤしている。
でも、それも、これも、試合にもっていくまでの気持ちや体の仕上げ方、
出来てなった。
これで、勝ちで終わらなくて良かったのかもしれない。
こんな試合への臨み方は、やっぱり俺には合わない。
準備をしっかりしないと。
それと、もっと素直に、相面で負けたという事は、やはり足りない部分がある。
右手の握り、それと、足かな。いつでも打てる態勢になっているか、
なっていないと思う。
右手、足、試合に臨む心の準備。それと、下がらないでデンと構える剣道でなくては。
このままの剣道じゃダメだ。歳を重ねれば剣道は成熟しない。剣道を成熟させる為に
重ねるべきはやはり稽古だ。
厳しいのは、稽古というより、稽古の時間を割くことが、とても難しいし、とても厳しい、
今までも、これからも、そういう環境にいると思う。
でも、このままの剣道ではだめだ。この歳の、まだ理想の剣道になっていない。
まだまだ。
けなも