なんてっこった、腰を落ち着けてブログを書く気持ちになれなかった。
怠惰な側面も大いにあったことは自覚してます。
ざっと、10月頃から今までを振り返り、ブログを綴ってみたいと思います。
■10月半ば
街の剣道の試合に参加。個人戦。55名くらい参加者がいらっしゃる。
昨年の同大会(秋の大会)では準優勝。今年の春の大会は4回戦負け。
で、今年は、3位でした…。
試合の進行の関係で、3回戦、4回戦、5回戦を、なんと休みなく、全部で20分程度
試合し続けました。さすがに疲れてしまい、5回戦で一本をあっさりとられて、
取り返せなかった。
連戦に気持ちが、「負けてもしょうがないと思ってもらえるかな。」と思っていたと
記憶している。
それが俺の弱さ。
それと、5回戦と、1回戦は、同じ形で面を取られた。打ち間に入られた後、
竹刀が大きく右、または左に1度揺れて、まっすぐ面に飛んでこない分、
油断して見た。同じ形で面を取られたということは、俺の弱点だと思う。
連戦であれ、勝ちに行かないと。まだまだ稽古が足りない。
■11/3
全日本剣道選手権大会、アリーナで見ました。
色々ありますが、
ネット上は、準決勝の、勝見選手対宮本選手のある一瞬の場面で賛否両論
沸いてましたね。
でも、この方の、見方が一番健全で、胸にぐっと来た。これ以上の言葉は
いらないような気がしました。
http://ameblo.jp/snwiti1120/day-20161103.html
(緒方有希さんのブログ)
緒方さんは、ほんと前向き、いつも。素晴らしいと思う。ほんと同い年か、
って感じです。一度、日本一とるとやっぱりモノの見方も違うのかな。
いつか稽古をお願いしたい。
■泉皓胸のこと
以下のブログを見つけた。
http://ameblo.jp/saransaran1207/entry-12220022691.html
私は一度も、泉皓さんにお会いしたことはないが、縁あって泉皓胸を使用している。
泉皓胸の胴自体は、決して派手でもなければ、それ自体が「主役」になるような
要素(かっこいいとか、とりわけ目を引くとか)を兼ね備えているようには思えない。
初め、手に取ったときは、その魅力はよく分からなかった。いや、今でも、
実はその価値は十分に理解できてない。
しかし、いざ、着用した時、私を引き立ててくれる。
ある方が、そんないい胴を稽古に使うのはもったいないと言うが、違う、私は
この胴を使って、どんどん打たれて、そして、強くなりたい。
俺にはまだまだ稽古が足りない。
派手ではなく、いや、むしろ地味な胴だが、大切にして、永く使っていきたい。
そして、もっともっと強くなって、この胴から引き立ててもらうだけでなく、私も
この胴を引き立てられるようになりたい。
泉皓さん、佐々木繁様のご冥福をお祈り申し上げます。
■12月稽古納め
12/23(金)、Ku範士八段に稽古をお願いした。
私より背の低いKu八段だが、相面を10回ほど稽古頂いただろうか、すべて
Ku範士八段に面を頂いた。
何の違いか、考えた。
直感だが、手首だと思った。
そして、おそらく、手首が自在に利く手の内、それと体重移動(足さばき)による
勢いだと思う。
最後に、10月下旬から、11月上旬にあった出来事を記したい。
私の父が胃がんと診断された。私も会社を休み、手術前の診察に
同席した。
ステージⅡからⅢと最初の病院で言われ、別の病院での診察だった。
手術前の検査結果を見ると、ⅠからⅡではないか、腹腔鏡手術で
胃の一部を取り除くことで大丈夫そうだ、5日間入院すれば退院できる
とのことで、父も、母も、当初想定していた長期入院・治療生活を、
良い意味で裏切られた気分だった。
かくいう私も。
11月上旬手術。また会社を休み、待合室で待機。気楽だった。当初
聞いていた時間は6時間、7時間くらいとのことだった。
多少長引くかもしれないとは聞いていたが、結局、9時間ほどかかった。
そして、結果は、開腹による手術に途中で切り替えられ、胃も全摘出
するというものだった。
私はもちろん、母、その他親族はショックを受けた。
医師曰く、腹腔鏡手術で摘出した一部の胃が、想定より硬かった、
これは進行している可能性がある、再発を防ぐ意味もあり、開腹の上、
全摘出に切り替えたとのこと。
医師の説明を受けた私、母、親族は、何も語れなかった。母が今にも
泣きだしそうなことはよく分かった。だからつらかった。
しかし、手術室から運ばれてきた父を見て、またショックを受けた。
麻酔から覚め始めている父が、苦しがっている。今まで見たことのない、
唸って苦しそうな姿だった。それがまたショックだった。
私が知っている父と言えば、短気で、怒り出すと何を言ってもダメ、
すぐに私を殴り、叩き始める。乱暴で、且つ、短気な父だった。
そんな父が弱り、苦しんでいる姿をしていた。初めて見た。それが
ショックだった。
つらいのは、胃の全摘出をまだ知らされていない。意識が朦朧
としている。そして、苦しんでいる。おそらく、胃を一部しか摘出されて
いないと信じていたはずだ。
それがつらかった。本人もまさかと思うだろう。こんなに長時間の
手術に耐えたのに。
長文になってしまったが、今、父は退院して、なんとか普段の生活に
戻ろうと懸命に生活している模様だ。
胃は全部摘出されたかもしれないが、命がとられた訳ではない。
前向きに考えるしかない。
私も、2001年、ネフローゼ症候群で入院した当初、その時点での
体の状態がすぐに分からず、しかし「悪い」状態であることは認識して
いたから、一人病院のベッドの上で、本当に「死」を意識し、涙を流していた。
まだ生きていたいのにと思った。
今、剣道をできるまでに回復している。寛解。
長距離ランニングは再発の要因になると2005年の経験で悟ったから、過度な
負荷を体にかけることは意識して避けており、なんでも自由にできる身ではない
(おまけに2007年網膜剥離となったわけだが…)。
ただ、生きていられる、それだけで色んな可能性がある。剣道もその一つ。
過負荷な稽古は出来ないけれど、やれることをやっている。
それだけでも、とてもありがたいこと。
命を大切にしよう。そして、生きよう。どうせなら、前を向いて。
明るく、楽しく物事をとらえる気持ちを忘れないで生きていきたい。
生かされていることに感謝しながら。
けなも