2017年5月28日日曜日

やるかやらないか 続けることの大切さ

5/28

今日は朝からショックだった。

久々の町の道場での稽古参加。

単刀直入に書くと、稽古において体が重すぎて、ショックだった。
こんな感覚は久々だった。


実は、5/25(木)~5/27(土)は、まともに素振りできなった。

いや、「しなかった」。


5/25、5/26は、たしかに仕事の関係で体が、疲労困憊で、

特に5/26(金)は、実は、これまた久しぶりの飲み会だったので、
業務は早く切り上げられたのだが、結局、それまでの疲労が重なったせいか、
足がいつも以上にむくんでいるように感じた。

俺にとっては、イヤな感覚。そう、ネフローゼ症候群を思い出した。

ネフローゼ症候群は、全身むくむ。症状が出てきた時は、足がパンパンに腫れる。
指で押すと、その部分がへこんだまま、すぐに戻ってこない。
(この感覚は、分かる人にしか分からないだろう)

ということで、無理せず、横になることにした。

5/27(土)は、家族の対応で、本当に朝から夜まで対応を続けた。
それでも、夜、家族が就寝してからでも素振りくらいできたはずだが、
結局、そのまま私も眠ってしまった。

ありのまま書くならば、最近の素振りが充実していた分、4月稽古した際、
充実していた稽古が出来たので、安心してしまった自分がいた。

だから、多少素振りをせずとも、急に力が落ちることは無いと思っていた。

でも、違った。

たかが3日間休んだにも関わらず、いや、以前もそんな日はあったはずだが、
その状態で、道場の稽古に臨んでみると、竹刀が重く感じられ、竹刀を振る
腕の感覚も、うまく握れずにいた。

おまけに、面をつけての稽古は、1カ月以上ぶりだったか(前回が4月半ばか)、
面の紐も、きれいにまとまっておらず、絡まっていて、なんだか初心者が
戸惑うような場面を思い起こさせるものだった。

せっかくの範士八段の先生への稽古も、体が重すぎて、振りが余計に大振り
となってしまい、「(稽古は)短くね。」(次の人もいるから、ということなんだろうが)
と言われあっさり終わってしまった。


思わず、道場で、持ってきた八角で素振りをした。

そう、きっと俺は、素振りで自分の剣道を創ってきたし、実際、素振りをすると、
徐々に充実さが増してきた感覚はあった。


再び面を着けて稽古に臨むが、しかし、いつもの鋭い動きが出来てないことは、
よく自覚した。

一緒に稽古した先輩に、「(自分が)情けないです。」と漏らしてしまった。


そんな朝を迎え・・・


なんと、午後は、別の町での試合に臨む予定だった。


こんな(まったく万全でなく、むしろ“ダメダメ”な)状態で臨むのは回避しよう、
そう、棄権しようと考えたりもした。


しかし、それは「逃げ」だと思う自分もいて、結局試合に向かった。


その試合に向かうまでも、なんとも馬鹿らしいことがあった。


当初、試合会場の駐車場が使えることが分かって、自動車で向かった。
高さ制限があることは知っていたが、「軽」だったので、まったく問題視して
いなかった。

ところが、我が「軽」は、車体が高い「軽」だった。・・・とは、会場に到着して
初めて知った。

困った・・・。

周りは、割高なコインパーキング(有料)はある。

安さを求め、ちょっと離れた所を探したが、なかなか見つからない。


静かなオフィス街で、人通りも少ない中にある公園の脇道に、何台か路上
駐車している車があった。それを真似て、一旦路上駐車し、会場に向かった。

・・・が、やはりそれは道義的にも許されるものではないと思い直し、
会場に到着するも、すぐに引き返し、結局、近くのコインパーキングに
駐車した。


会場に向かうまでに、車の中でおにぎり一個食べたが、その駐車に関して
会場と往復している間に、空腹感と、試合開始に間に合わないのではないか
という焦りと、午前中の、いつもは感じることのないはずの悲壮感と疲労感で
再度試合会場に向かった。そして、すぐに着替えた。おにぎりをもう一個
食べる時間は無かった。

ありのままで全力で試合に臨もう。そう自分に言い聞かせた。

試合は、「超省エネ剣道」だった。たしかにじっくり相手の隙を伺う剣道では
元々あるが、今回は特に顕著だった。

1回戦も、2回戦も、なんとか勝てた。しかし、2回戦終了時は、
「仮に、今回優勝したら、帰宅したら1,000本素振りしよう。」と考えた。
優勝したら嬉しいはずだが、そんな余韻に浸れる状況ではない、
自分に「罰」と「喝」を入れないといけないと思った。

3回戦は、2年前準優勝した際の、3回戦で対戦した相手。2年前は、
手ごわい相手と思っていたし、負けるならその相手だと思っていたが、
結果、勝った相手だった。

手ごわさは変わっていなかった。やはり強い。

段々、弱い自分が現れる。「どういう負け方をすれば、面目は保てるかな。」
みたいな。


そして、負けた。

これでいいんだと、良い自分と悪い自分が言っていた。

前者は、こんな稽古不足、準備不足で勝とうとするのが誤りだということを
自分に言っている。

後者は、そんな中でも、1回戦、2回戦勝ったし、負け方も悪くなかったんじゃ
ないかな、ということを自分に言っている。

後者に言いたい。「アホ。」



結局、その3回戦の相手が優勝した。



剣道だけじゃない。自分の生活を振り返ると、理想とする自分の姿があると
すると、そこに向けて努力を続けることが大事なんだ、ということを改めて
痛感した。

その努力、つまり、結局、「やるかやらないか」だと思う。


頭で考えるだけでは理想に近づけない、思いを馳せるだけでもダメ。

行動が伴わないといけない。

理想とする自分になる日まで。


やはり俺は、剣道で言うなら素振りで体を創ってきた人なんだ。

そして、素振りは、やはり続けるべきなんだ。

仕事や、健康面を理由に、5/25~5/26、素振りをしなかったことは、
百歩譲って仕方がないとしても、5/27の家族対応は、やはり工夫して、
夜中であっても、素振りをすべきだった。



さて、来週の日曜日、関東実業団の剣道大会がある。上記を本当に
思ったのなら、行動に移して当日を迎えたい。


剣道だけでなく、仕事においても、やはり「やるかやらないか」なんだなと
最近感じる場面が多々ある。



せっかく作り上げてきている、素振りを基にした自分の剣道力、
こんな所で、御破算にする訳にはいかない。



けなも