2015年2月22日日曜日

試合に勝てない私の剣道

私の五段合格に、様々な方からお祝いのお言葉を頂きました。
誠にありがとうございました。


さて、せっかく、嬉しい昇段ではあったんですが・・・
今回の週末、都道府県剣道大会の予選会に参加しました。

で、負けました。1回戦で。1回戦で。

負けました。

あ、今、ヤケ酒中です。YouTubeで、吉田美奈子さんの「12月のIllumination」を聴きながら。

いつも、いつも、試合には勝てない。

負けに負けの不思議なし。

以下、スマホ。

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小手で負けた。
手元を上げたんだと思う。

決めきれず、攻めあぐねたのは事実。
相手が出てくる所を下がって受け流した。

面に出る勇気、応じ技での対応が無かった。
自信無いことの表れという気持ちが、動きに出た。


A八段からは、もっと攻めても良かったのではと。

攻めの多様化と、攻めて面での修練が足りない。誰にも負けないと言えるぐらいの、攻めて面。


そもそも、準備も良くなかった。
当日の準備。

当日までの準備。前日の過ごし方。本当に大切なら、きっとこんな準備にはならない。

相手が面に来た時の対応の仕方。甘い面は、何度もあった。

携帯は、電波切っとく。でないと広告メール受信で動画が中断してしまう。

ま、それはそうと、試合では本当に勝てないね~(笑)
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「試合では本当に勝てないね~(笑)」
 
笑ってるし。
 
・・・これ、嘲笑ってるのね。自分が情けなさ過ぎて。
 
「激しさ」が無い。ゆったり、のらりくらり。何て言うか、昔から、せかせかすることは
嫌いで、それが剣道にも出ている。早い動きを、自分はしたくないし、相手にもして
欲しくない、みたいな。それは、つまり、相手にも楽させちゃうことなんですけどね。
まったく。
 
 
気分転換に、少し、明るい話題に変えてしまうと、
1,000本素振りのお蔭だと思う。ここ1年で、構えが変わった。
自分が理想とする形に近づいている。俺には、こんな構えは無理だと、心のどこかで
思っていた節があったけど、自分が目指す形に近づいていることを実感した。
 
 
あ、言っときますけど、その構えが、攻めにつながらないと意味ないと思ってます。
そして、一本につながらないと意味が無いと思ってます。
 
その意味で、中身が備わってない構えということです。
 
言葉遣いが荒くなっている部分ありますが、ヤケ酒中ということで、どうか、
ご容赦下さい。
 
自分は、弱い。すぐ負ける。
 
なんで勝てないんだろ。いつもいつも。
 
・かかり稽古で、攻めのヒントを得るように努める。今、かかり稽古は皆無の状態。
・1,000本素振りは続ける。
・「攻めてから」面、の精度を上げる。
・面返し胴、抜き胴、小手面、擦り上げ面、引き技。せめて、左記五項目は、今度から
 稽古で使ってみよう。今まで、相手が誰であれ、相手が何をして来ようと、面しか打ってない。
・足腰の鍛錬必要。
・「攻め」に関して、もっと考える。一本につながらない攻め(と思っている攻め)は、
 攻めじゃない。
 
でも、いつもいつも、面以外の技を試そうとする自分を抑え込む自分がいる。
葛藤している自分がいる。限られた時間しかないのだから、面以外に手を出すことに
大きな抵抗を持っている。苦しい葛藤、いつも。
 
都道府県予選。去年2014年は、参加できませんでした。
 
 
最低1回は、予選会を勝ち抜いて全国大会に出場したい。
 
ほんと、情けない、情けない、情けない、情けない、情けない、情けない情けない、情けない、情けない、情けない、情けない、情けない。
 
す、すみません。睡魔が・・・。
 
けなも

2015年2月16日月曜日

【報告】五段合格しました。

2/15

本日、五段審査を受けまして、合格しました。
これも、多くの方のご支援あってこそです。

道場の先生方、会社の剣道部のみんな、私のネフローゼ症候群と、網膜剥離のその後を
診続けて下さっている医師や医療従事者の皆様、間接的だけど会社の同僚の皆様、
そして、家族。また、本ブログを閲覧頂いている方々や、ここに書ききれない方々に対して、
感謝申し上げます。ここまで続けてこられたのも、皆様のご支援あってこそ。

ただ、五段合格は、一通過点でしかなく、これから一層の精進をして参りたいと
考えております。

以下、審査での実演(画像)と、その後スマホで記録した振り返り。

※画像はそれ程粒度が鮮明で無い為、審判員の先生方のお顔に特別にノイズは
 入れておりませんが、見返した際、もし個人が特定可能な状況だったり、他の方より
 ご指摘(クレーム等)頂きましたら、即、削除致します(2015/2/16時点)。

右が私(二回目の立会)

向こう側が私(一回目の立会時。面)

右が私(二回目の立会での面。コマ送りその①)

右が私(二回目の立会での面。コマ送りその②)

以下、スマホのメモ。振り返り。

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反省点

発声。どうしても、まだ喉から。なぜ腹から出せないのか。意識して、普段の稽古でも、うまく腹から出せていない。いや、基本稽古で、そのために時間とって発声してるのに、喉に負荷がかかってる。何が原因なんだ。

面打った後の、メーン、の発声。上に上がって、下がっている。メーンって。何て言うか、メーンであるべきでは。

攻めが単調。もっと相手を動かさねば。

9割、仕掛けて、面だった。
審査前、応じ技も出せるか審査の基準とするとのことで、動揺が走った。見学されていた、中学時代からお世話になってた先生からも、もっと応じ技出せるように、稽古必要だなという旨の話を頂いた。本当にそう思う。

単調な攻めで、一本面だらけだったと、私は認識してる。

面も、やや前傾姿勢が気になる。もう少し、上体を上げたい。と言うのも、見方を変えると、相手にもたれかかって行ってる感じがするんだな。そのために、同時に意識すべきは、左足の引き付けをもっと早める必要あるな。

剣先を一度下げてから面に飛んでる点も単調に見えてならない。

あと、全体的に、足さばきにキレがないな。体さばき、安定させるためにも、切り返しや、早素振り、かかり稽古が、まだまだ必要だな。

形稽古は、普段の稽古に取り入れていかないと。結局、今日もギリギリまで確認が続いたよ。情けない。

構えは、特に、左足は崩さない。まだ余計にひかがみを曲げる部分あるな、相手の動きに対応しようとして、結局、相手の攻めに動かされてる証拠だ。

審査直前まで、やはり、左手の握りが甘いと感じた。ダメだね。恥ずべきこと。小指、薬指は、しっかり握りること。だんだん、親指と人指し指の間が、左にずれていき、回転していき、握りが甘くなっている。

良かったこと?
ここ数年間は、面中心の稽古だったが、今回の1分30秒×2回の中で、面が「武器」になった場面が、各々の回であった。もっとも、上記反省点をこなさないと、心から喜べないんだが。

わずかなすきに、手の内を利かせて、音良く面を打てた場面があったが、素振りの成果なんだと思う。その場面は、1回目の、一度きりなんだけど。※二枚目の写真。

見学されていた先生から、「稽古してるな。」と言われた。いやいや、まさか。できているとしたら、素振りのみ。その評価は、素振りのおかげ。
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以上、スマホより。

平日、面を付けての稽古は、ここ数年できてない。代わりに素振りだけ。
土日は、街の道場で、オープンな稽古会。努めて参加するようにしているが、
それでも、ここ数か月は、結局、月2~3回しか面を付けられてない。これでいいのか。

五段審査前は「素振りを継続してきたから大丈夫」と思い、
立会前後は「やはり素振りだけでは合格できないのではないか。」と思った。

気持ちと言うのは不思議なもので、やる前は奮起していたはずの気持ちが、
いざ本番となると弱気になった。

それを支えたのは、普段の稽古、というか、普段の素振りであり、換言すると、
私なりの「準備」であった。

そして、あとは「開き直り」。

ダメだったらダメでいいじゃん。今は、目の前のことに、全力で当たるだけ、
みたいな。


五段は合格できたけど、課題は山積。

今の所、初段から五段まで一発で合格できたけど、皆様のおかげ。
自らの実力なんてチッポケなもの。

今年36歳になる。同世代は、間もなく七段審査を受けられる頃だろうか。

周りを気にしても仕方ない。自らのペースで前を向くのみ。

明日(2/16)もまた素振りしたい。素振りを通して、課題の解決に向かいたい。

けなも

2015年2月8日日曜日

祝! 1,000本素振り1年継続

大げさなタイトルですよね。やっている人はやっているんだから、偉くも何にもないと
思います。

ただ、何日であれ、何年であれ、「続けた」ということ自体を記録として残したいし、
「続けた」ということ自体を祝うことで、自分のモチベーションにしたいと思い、
大げさなタイトルにしました。

くどいですが、やっている人はやっている。それこそ、私以上の稽古量を毎日こなす方
なんて、全世界にどれ程いらっしゃるか、想像もつきません。

見方を変えると、周りの方のことを考えても(想像しても)、キリが無いので、
それなら、まずは自分がやれたこと、やってきたことの中で、「続けた」ということを
評価したいと思うのです。

さて、2/2(月)は仕事を遅くまでやりました。まず、24時近くに帰宅。そのままいつもの
ファミレスで仕事・・・とも考えましたが、既に疲れている状況で、でも仕事をしなくちゃ
いけない、でも素振りも継続したいという思いの下、考えた結果、ファミレス行く前に
半分、帰宅後半分の素振りをやろうと考えました。そうすることで、もっと疲れている
帰宅後でも、負荷が比較的少なく素振りを実施するモチベーションになるかと思い。

実際は、700本実施して、午前1時頃、ファミレスへ向かい、仕事。結局、朝4時まで
仕事して、体を休ませたいと考え直し、帰宅後風呂入って朝5時頃床へ。その後、
朝7時30分頃起床、会社へ向かった。

いつも思うんだけど、腎臓病を抱えている者がやる生活としては、あり得ない。

で、残り300本は、2/3(火)、2/4(水)、2/5(木)に100本ずつ分散させた。
つまり、各々1,100本。


2/7(土)
およそ一か月ぶりに面を付けての稽古。素振りを続けてきたことによる自信が
付いたのか、久しぶりの防具(剣道具)を付けての動きだったが、それほど
「ブランク」を感じることは無かった。

午前中は街の道場で、上記の通り面を付けての稽古。

そして、午後3時30分からは、近所にお住いの、会社剣道部の先輩が住む
マンションの空きスペース(パーティールーム)で、形の稽古を実施した。
私が2/15(日)に五段審査を受けるので、それに向けた稽古となる。

正直言って、形の稽古は四段審査を受審した2011年2月からこれまで4年間、
全くやってない・・・。

それは修行人として恥ずべきことです。

剣道に関する本を読む中で、複数の本で、形は審査の為だけにあるのではない!と
記載されており、それを読むたび、「そうだそうだ!」と思う自分がいるのに、
実際は、形の稽古をしていない。

その分、私の剣道は未熟なんだと思ってます。

YouTubeで、警視庁の、今は八段になられている先生方が実施する形の動画を見て、
その無駄のない動きに感嘆し、自らの未熟な動きを恥ずかしく思うばかりです。

さて、話は戻って、会社先輩と形の稽古を実施し、何とか一通りの流れを覚えることが
できて、今後は、本番までイメージトレーニングを繰り返そうと思ってます。


そうそう、ちなみに、4年前の四段審査の形審査において。
私は、その本番まで、どなたとも稽古することなく、一人で一方の動きを繰り返す練習を
夜の素振りの際に実施していた。「一方の動き」というのは、例えば打太刀なら打太刀の
動きを実施する。目の前に仕太刀を務める人をイメージして、そのイメージに合わせ
打太刀の動きをとる、といった具合だ。おそらく、それはそれで十分に時間をかけて実施
した記憶がある。

ただ、実際の人を相手とした稽古をしてなかったので、本番はどうなるだろうかと不安だった。

結論からすると、四段審査の形審査において、私の相手が形で不合格となった。
と言うのも、相手は、形稽古を前日1日で行って当日を迎えたと言う。

たしかに、不安な気持ちで臨んだ本番において、仕太刀である相手から先に動き出す
ことに、とてつもなく困惑した。本来、形は打太刀が先に動き、その動きに合わせ、
仕太刀が動くものだからだ。

他の受審者よりも、我先にと、「〇本目!」の合図と同時に、勢いよく前に突進してくる
動きには、相手なしに稽古を続け不安だった私にとって、「難敵」だった。形で不合格に
なるのかと、形を実施しながら、でもその不安を押さえつけながら我慢して形を続けた。

そんな状況が続く中、小太刀の形に移った。仕太刀である相手が小太刀を持って構え、
3本目が始まる直前だった。

審査員から、左手の置き方に、その相手に指摘が入った。他のペアではない、俺のペアの
相手だ。俺も緊張が走った。何度か「違う、そうじゃない。」と審査員から指摘が入った。
かと思いきや、「もういい。」との言葉がかかった。この展開は危うい。

小太刀の形3本目は実施されたが、相手は動揺してか、我先にと向かってくるのは変わって
ないが、かみ合わず、形が乱れ、「もう一度。」と、再度、周りが見つめる中、俺のペアだけ、
小太刀の形3本目を実施した。おいおい。

再度の3本目でも、打太刀である俺の右胴への対応を忘れて、俺が小さい声で「〇〇して。」
と言うまでに乱れてた。

形審査が終わった直後、相手はともかく、俺は(も)不合格になったかなと不安でいっぱいに
なった。その時、見に来てくれていた母親は、涙目で私を迎えた。

そして、既述の通り、相手は不合格で、私は何とか合格した。

この時、普段から形の稽古を実施する重要性を実感した。仮に、相手が「難敵」であっても、
「どんな相手でも、自分は正しい形を、正しく実施できる」と自信を持つまでに、形稽古は
必要だと痛感した。


にも、かかわらず、結局、この4年間、形稽古はしてこなかった。
4年前と違うのは、相手との形稽古を実施して、今回審査に臨む準備だけはした、
ということだ。

形稽古をまったくやらないというのは、やっぱり、良くない。
そもそも、「剣道」とは形の動きを応用したものだ、とか何とかおっしゃった方が
いらっしゃったが、そうであれば、なおさら、形稽古が不足していること自体、
私の剣道は、より未熟なままだ。

形稽古を怠っていることは、恥ずかしいこと。

今回の会社先輩との形稽古で、改めて思った次第でした。


けなも