1/19(土)、近くの道場で稽古した際、
教士七段のN先生から言われたこと。
私の面は刺し面。今はまだそれでいい。
しかし、振りかぶりが必要。30代から意識しないと。
40代からでは遅い、それ以降は当たっても軽い打ちしかできなくなる。
今から、振りかぶって打つこと。それが、いつしか刺し面と振りかぶりが
一体となる時がくる。
とのこと。
そのN先生は、私が見てきた七段の先生方と比べて、
若いけど「強い」。(しかも私が大学時代一時期所属した剣道部の先輩だった…)
確かに刺し面ではないのに、振りかぶっての面が速い。
いや、振りかぶっての面は確かに速いけど、それ以上に、相手に
「速い」と思わせる(私には見えない)攻めがある。
つまりだ。
私は、今後振りかぶりを意識した面打ちが必要だ。
繰り返しが必要だ。そのN先生も、それができるようになるまで
何年かかかるとのことだった。
そして、その振りかぶりを意識した面打ちを繰り返す過程で、
(おそらく)相手に当てる(相手を切る)工夫をするようになる。
すなわち、それが「攻め」になるんだと思う。
俺がこれまでこのブログで何回か書いた「攻め」とは、
つまりは、その繰り返しで得られるものなんだと思った。
話は変わるが、忘れないうちに記しておきたいこと。
高校時代の範士八段の先生が、普段から「あいている所を打って行け」という
ことを何度もおっしゃっいた。あまり深く受け止めず普段稽古していた。
ところが、高校最後のある小さな試合、個人戦決勝で、無意識に出小手を
決めた場面があった。その瞬間だった。「こういうことか。」つまり、
あいている所を打ったと実感した瞬間だった。とてもシンプルに、その通りだった。
その時のことは、小さな衝撃として、今も私の記憶に焼き付いている。
上記を読んだだけでは、何を言っているのかお分かり難いでしょうが、
つまりは、剣道においてはあいている所を打っていくことが一本につながる
ことになるんだなと、極めて当然のことを、しかし、初めて実感した瞬間だった。
その時から、剣道しない時期を過ごしてしまった。そのまま、まだ剣道を
続けていたら、そんな実感を繰り返して、無意識に実践できていたのだろうか。
また忘れないうちに。今通っている街の道場では、範士九段の方が、
たまにいらっしゃいます。と言っても、もう3年ほど前の話だけど。
面の打ち方がしっくりこなく、特に、振りかぶりの角度に納得いかず、
思い切って、面の打ち方について伺った。すると、宮本武蔵の『五輪の書』を
読んだかと聞かれた上で、「六寸のみぎり」というお話をして下さった。
概要は、大きく振りかぶる必要はなく、(たしか…)構えた状態から、
目の前まで手元を上げ、そのまま振り落せば(腕を伸ばせば)面になると
お聞きした(記憶がある)。上記の振りかぶりの、今後の稽古のヒントになればと
思っている。
本日は0時前に帰宅し、外で素振り200本したよ。もう寝なければ…。
けなも
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