町の道場での稽古会に参加できた。
基本稽古が行われた後、指導稽古。
一番最初に、Ku範士八段に稽古をお願いできた。
いつも通り面中心。
そして、いつも通り、当たるわけもなく。
それでいいと思っているが、何と言うか、「波無く平坦な」まま稽古は終わった。
面を打っては返されるか、抑えられるか、そして、はい終わり、みたいな。
褒められることもなく、ご指導のお言葉を頂くわけでもなく。
次に、その道場にいらっしゃるお姿を初めてお見かけした(私の記憶では)、
Ya教士八段に稽古をお願いした。
立ち上がり、思い切って気合を出し、私なりに攻めた。
そして、面に飛んだ。Ya教士八段は、私の面をすりあげ、面を打ってこられた。
何度か攻めては面に飛んだ後だったが、Ya教士八段が歩み寄ってこられ、
私に話しかけられた。
「今、八段審査を目ざされてますか。」
すぐに否定した。
「いえ、五段です。」
「えぇ?」
本当に驚かれていた。
このやり取りが、非常に印象に残ったのは言うまでもない。
今になって、「七段審査を目ざされてますか。」と聞き間違えたのではと
思っている。もしくは「七段審査」とおっしゃりたかったが、誤られてか
「八段審査」とおっしゃったかもしれない。
とても良い身構えと気ですねとお褒めのお言葉を頂いた。
感激ではあるが、非常に恐縮である。周りには素晴らしい先生方が
いらっしゃる中で。
Ya教士八段からのご指導はこうだ。
触刃、交刃までの攻めは良い。しかし、打ち間になってから「打ち気」が
見られる。そこを抑えて、あとわずかだけ攻めて打ちに行く攻めをしましょう。
だった。
実は、いまいち、その意味がつかめていなかった。稽古は終わってしまった。
その後、いつもお世話になっているNa教士七段に稽古をお願いした。
そして、終了した。
稽古後、Na教士七段が、Ya教士八段は私に何をご指摘されたのか
聞かせて欲しいとおっしゃられたので、上記の内容をお伝えした。
すると、「関連するかもしれないが」と言われ、打ち間で私は小刻みに
動くことに言及された。それは一種のフェイントと同じではないかとのこと。
そうではなく、態勢はそのままで、無駄に小刻みに動くことはせず、
まっすぐ攻めて面を打つべきではないかとお話しされた。
その通りだと思った。
前回のブログで、Ko範士八段に対し、小刻みに攻めることが有効では
ないかと実感した旨を記載した。それは正しい攻めだと思っていた自分がいた。
しかし、Ya教士八段、Na教士七段からご指摘を頂いて、その小刻みな
動きは、ある時、そういう攻めはあっても良いかもしれないが、それは
正しい攻めではないと、たしかに納得している自分がいる。
その結論自体が正しいかは分からない。
しかし、たしかに目ざすべきは、まっすぐ攻めて、余計な動きもせず、
気で相手に威圧をかけられる剣道でありたい。
素直にそう思った。
先週のKo範士八段への稽古を経て感じたのは、来年はKo範士八段に
負けない攻めと面を目指そうということであることは前回ブログで記載
したが、本日の稽古も経て、改めて、誰にも負けない、誰にでも通用する
「攻めて面」を身に付けたいと思った。
がんばろう。
けなも
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