2020年10月18日日曜日

2020/10/14(水)六段審査までの過程振り返りと、10/17(土)町の稽古でのこと ~これまでとこれから~

ざっとだが、六段審査までの過程を振り返りたい。

 

まず、ざっと五段合格時のブログを振り返る。

 

■2015年2月15日 https://kenamo.blogspot.com/2015/02/blog-post.html

■抜粋

平日、面を付けての稽古は、ここ数年できてない。代わりに素振りだけ。 土日は、街の道場で、オープンな稽古会。努めて参加するようにしているが、 それでも、ここ数か月は、結局、月2~3回しか面を付けられてない。これでいいのか。 五段審査前は「素振りを継続してきたから大丈夫」と思い、 立会前後は「やはり素振りだけでは合格できないのではないか。」と思った。 気持ちと言うのは不思議なもので、やる前は奮起していたはずの気持ちが、 いざ本番となると弱気になった。 それを支えたのは、普段の稽古、というか、普段の素振りであり、換言すると、 私なりの「準備」であった。 そして、あとは「開き直り」。 ダメだったらダメでいいじゃん。今は、目の前のことに、全力で当たるだけ、 みたいな。

■抜粋終了

 

そう、五段受審時前も平日の稽古はできず、土日中心の稽古で月2~3回だった。

素振り中心だった。 そして、この5年間、その状況はまったく変わらず、

いやコロナの関係で8か月間は 面を付けての稽古が出来ない状況であったという

異例の状況だった。 が、素振りは継続してきた。毎日。

どうしても、仕事で深夜遅くに帰宅した場合とか 仕事で深夜帰宅の上、

過労の結果、玄関で寝てしまった場合でも、その後、自宅の 廊下で50本は

素振りをした。何回かあったのは事実。

 

それ以外は、この5年間という意味では、

2014年1月30日から続けた1,000本素振り(千本素振り)を(https://kenamo.blogspot.com/2014/01/1000.html

2017年夏まで続けた(https://kenamo.blogspot.com/2017/09/6089.html)。

 

もちろん、1日も欠かさずという訳ではなかったが、よく続けたと思う。

 

で、2017年秋以降も千本ではないが継続した。400本は続けた。

これまた1日も欠かさずとはいかないまでも、適当なことは言えないから

抽象的な表現だけど、 「ほぼ毎日」続けた。道場での稽古は変わらず、

月に平均2~3回で0回の時もあった。4回の時もあったかな。 ほぼ土日中心。

というか、この何年間かは日曜の町の稽古会のみか。

 

ということで、やはり俺の剣道半生は「素振りの剣道」ということだろう。

 

そして、おそらく、今の仕事を継続する限り、その状況は変わらないだろう。

今回の六段審査では、上記五段審査時の心境とはちょっと違って、

五段審査よりは「やれる」自信があった。五段審査時に思った「やはり素振りだけでは合格できないのではないか。」 とは思わなかった。

 

それより、合格できるかは分からないけれど、良い立ち合いができる自信があった。

なぜだろう。

 

一番大きいのは、Ku範士八段の教えの下、「まっすぐ攻めて打ち間からの面」を

Ku範士八段に5年の間で何度もお願い しては、それの積み重ねで地力がついた

実感があったからだと思う。 そして、その稽古を支えている素振り。

素振りによって、筋力、気力、体力が、短期間で養われるものではないので、

長期間継続してきたことで、稽古に臨めるだけのレベルに高められたのだと思う。

 

<毎日の素振り+日曜・町の稽古会(いつもいらっしゃる訳ではないがKu範士八段への真っすぐ面)>

 

その上で、町の試合で上位に食い込むことで、自分の剣道を見つめ直す機会を

与えて頂いたということなのだと思う。 よって、Ku範士八段始め、多くの先生方、

仲間のお陰であることは言うまでも無く、 そして、素振りが自分の「剣道力」を

養ってくれたのだと思う。 七段取得も通過点でしかないと考えているが、

まずは七段取得の6年後に向けて、 これまでと変わらず(工夫は重ねるという意味で

変化はあるだろうが)、このままのリズムで、 この6年間を過ごしてみたい。

 

自分なりの稽古スタイルを模索してきたが、つまり自分には合っているという

ことなのだと考えている。

 

 

10/17(土)

町の稽古会に参加。六段合格を報告する目的だったので、みっちり稽古をする気持ちはなかった。 お世話になった先生方に挨拶に向かった。

そして、前回同様、素振り用木刀で準備運動を始めていた所、

素振り用木刀を、形用の木刀と見間違えられたのか、私よりおそらく

10は上のあるご婦人から、 形稽古に付き合って欲しいと言われた。

元々、六段審査の反省もあり、形用の木刀は持参してきていて、

誰かと稽古する機会があればと 考えてはいた。 それについ数字前に

六段合格した際には、形の審査も実施し、完ぺきとは口が裂けても言えないが、

無難にできる自信はあったので、ご婦人のご依頼を快諾させて頂いた。

 

なお、そのご婦人は 11月に六段審査を受けると、そのちょっと前に別の方と

会話する話が聞こえてきて認識していた。 軽い気持ちで相対した。

 

六段合格後の良い意味での戒めになったと認識しているが、

その方との形稽古の流れの中で、私は仕太刀役だったが、三本目の足さばきを

誤ってしまい、 残心が正しくない形となった。加えて、あと一か所誤った。

 

つまり、正しい形が体に染みついてない ということ。

 

審査直前まで張りつめてほぼ毎日2週間は勉強したが、六段合格後2日間

空いただけで 感覚を忘れていた。これは俺にとってインパクトある事実を突きつけれた感覚だ。

 

そのご婦人は、いつも稽古は真剣だ。そして、その形稽古も真剣そのもので

形はしっかりされていた。 一方の俺は、結果、恥ずかしい形となった。

このままでは打ち太刀役となった時、打ち太刀の方が自信無かったので、

ミス連発するのではないかと 不安な気持ちとなった。 と、周りの方々が面を

付けて稽古を始める状況となった。ご婦人より、面をつけての稽古が始まるので、

本日はここまでにしましょうと、形稽古を終了する旨の話があった。

 

安心したと同時に、恥ずかしかった。このご婦人に、六段合格したとは言えなかった。

何なら、ご婦人は、私の形稽古不足を見破って、優しさで切り上げたのかもしれない。

 

形稽古、不断の努力が必要だ。六段となった以上、恥ずかしい形をする訳には

いかない。 六段取得直後、非常に重たい教訓となった。

 

なお、その後、そのご婦人とは面を付けての稽古もご一緒させて頂いた。

形としては何本か頂いたし、もちろん俺が劣勢となることはなかったが、

しかし、そのご婦人も決して怯まなかった。感心すると同時に、自分より

10程度も年上の五段の方に 手こずった(という表現は適切でないかもしれないが)

ということが、自分の剣道がやはり 課題山積であることを感じさせた。

 

その後、七段の先生に稽古をお願いした時のこと、 ご年配の、おそらく70代の先生。

いつもこの先生にお願いすると、他の先生よりも近間となる。 何と言うか、

その先生だとそうなると思ってそうしていたが、そして、そうすることで、

たしかに 打ちが早い俺は何本か決める訳だが、 本日、他の先生ともこんなに

近間でやるのか?と問われ、反省した。 そう、近間は近間なんだ。

 

その先生とはそうすべきと思っていたし、近間から打つことで 何本も当たるが、

当てることに意識が向いてしまい、当たると満足していた自分がいたことを

自覚させられた。 やはり違うんだ。どんな相手も、自分の打ち間から打たないと。

 

ご年配の先生相手に、当てられたことを満足していた自分が非常に恥ずかしいと思った。

 

ご婦人といい、ご年配の先生と言い、六段取得後、気分良く稽古をあがりたかったが、

気分悪く道場を後にすることになった。

 

そう、つまり、良い教訓を頂いたのだ。 決して、六段取得で浮かれることもなければ、

手を抜くことも、稽古量を減らすことにもならない。 六段取得は通過点であるという

ことはもちろんだが、 稽古は常に正しく稽古しなければいけない、

 

そして、正しい稽古をし続けなければいけない。 六段取得が通過点であるならなおさら。

 

おごり高ぶるな。六段として(全国で認められたならなおさら)責任を果たせ、

その為に、稽古を怠るな。

 

10/17(土)の稽古の、俺に対するメッセージ。非常に重たいメッセージであり、

重く受け止めなければいけない。

 

何も足さない、何も引かない。これまでと同じ、ただ稽古するのみ。

 

六段合格後、そのような教訓を頂いたということ。

 

最後に、10/13(火)夜に足裏マッサージ受けたことは10/14(水)ブログに

記載しましたが、 そのマッサージの際、いつものマッサージとは違い、

右足のかかとを重点的に刺激する時間があった。過去感じた痛みが走ったが、

まぁ、良い方向へと向かう必要な痛みだと自分に 言い聞かせた。

 

六段審査では痛みが走ることがなかったのは偶然だったのか。今思えば。

 

ところが、10/17(土)の稽古の際、稽古開始直後から、踏み込み時に痛みが走った。

高校生の頃や、再開して間もなくして感じた痛みだが、どうやら再発したらしい。

ヤバい。 しばらくして痛みがまた「冬眠」してくれるといいが、これは嬉しくない。

10/17稽古開始直後から、先生方に稽古をお願いする時も痛みが走り、その分、

打ちが足ではなくて、腕の力に頼る打ちとなってしまった。 これは良くない。

早く痛みが引いて欲しい。

 

今、湿布をしている。

 

けなも

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